こんにちは。小さい頃は昆虫採集が趣味だった小杉です。
季節の変わり目で戻り梅雨でしばらく雨が続いたかと思うと、また暑い夏がやってきました。
暑さで朦朧としながら武蔵小杉駅からすぐ近くの武蔵小杉タワープレイス近くの小径の通りを歩いていました。
風が吹くと木陰は涼しくて気持ちがいいです。
ちなみに、春になると桜並木がきれいな花見の穴場スポットで、今は緑が豊かです。
ここで、ある生き物に目を奪われて立ち止まります。
幼虫から脱皮したてのセミだ!
アブラゼミでしょうか。美しい緑がかった透明な色です。茶色に色づいて飛べるまでにしばらくかかります。
セミの抜け殻はよく見かけますが、脱皮したての姿はなかなか見かけることはなく珍しいです。外敵に襲われる可能性もあるので、みんなひっそりと高いところなどで隠れて羽化して成虫になるのです。
寝ぼけたまま地上に出てきたのでしょうか。それとも早く大空を飛び回りたくてこんな低い足元のコンクリで羽化しているのでしょうか。本人にしかわかりません。
セミは6年間とか長い期間幼虫で土の中で暮らして、やっと地上に出てきます。成虫になって生きられるのはたったの2週間程度とはかない命なのです。
この2週間のために、6年間も力を蓄えて思いっきり鳴くのです。叫ぶのです。まさに蝉しぐれですね。
そう思うと、いつもはうるさいなと感じる鳴き声も、この心奪われる自然のはぐくみになんだか許せる気になります。
果たして自分はセミのように今この瞬間を真剣に一生懸命に生きているだろうか?人生を謳歌しているだろうか?抜け殻になっていないだろうか?
子供のころは、よく夢中になって蝉を虫取り網で大量に捕まえて虫かごに入れていたものです。翌日には死んでしまいなぜ1日しか生きられないのか不思議に思ったものです。
一方でカブトムシやクワガタは、虫かごの中で1シーズン生きています。それでも土の上でひっくり返ると元に戻るのが苦手のようでもがいて体力を消耗して死んでしまいます。そういえば虫って大体ひっくり返って死んでいるような気がします。
ちなみに、私の好きなセミの鳴き声ランキングは、1位はヒグラシ、2位はミンミンゼミ、3位はツクツクボウシです。アブラゼミはすいません最後です・・・。
武蔵小杉はタワーマンションが建ち並ぶ大きな街かもしれませんが、ちゃんと自然はここにあるのです。生きているのです。
暑い夏だからこそ、立ち止まって静かに耳を澄ませてみて下さい。
あのセミが、この暑い夏に、木々を飛び回って、あの元気な鳴き声を響かせてくれる蝉しぐれを期待して。
●武蔵小杉のセミの小径アクセス情報
住所:〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町1丁目403